当院では、矯正治療が始まる前に「歯磨き指導」をしています。
その際、お口の環境状態を知っていただくため、
「唾液検査」を実施しています。
この「唾液検査」は、「ウ蝕活動性試験」と「唾液リスクテスト」の
2種類の検査があります。
つまり、虫歯のなり易さを見ています。
「ウ蝕活動性試験」は
プラーク(歯垢)を綿棒で採取して培養し
プラーク内の虫歯の原因菌が作る酸の量を調べます。
酸によって歯の表面が溶かされるので
虫歯の原因菌で作られる酸の量が多い人は、
虫歯のリスクが高くなります。
また「唾液リスクテスト」は、
3分間ガムを噛んで出た唾液の量の測定と、
唾液の緩衝能を調べることが出来ます。
通常、食事をすると、お口の中は中性から酸性に変化しますが
虫歯になり易い酸性の状況から、元の中性に戻す働きを緩衝能と言います。
唾液の量が少ないと、
自浄作用(細菌を洗い流す作用)が低くなるので
虫歯になる可能性が高くなりますし、
酸性から中性に戻す時間が長くかかる(低緩衝能)のも
歯が溶ける時間が長くなるため
これも虫歯になる可能性が高くなります。
「唾液検査」の結果と、食生活や歯磨きの習慣を聞き取り、
その方にあった自宅での歯磨きの仕方や
日常生活で気を付けることなどを
指導しています。ご安心下さい。
ハート矯正歯科クリニック
(大)