歯並びが悪いと、上下の歯が咬んでいない、口が閉じにくい、歯磨きが難しいなどの好ましくない状況が続くことになります。
私たちは、歯並びを整えることで、見た目だけでなく、少しでも長く、快適にご自分の歯を使っていただきたいと考えています。
『お口の機能』に問題があると、歯並びに悪影響をおよぼすことがあります。
しゃべる時や飲み込む時に、舌を出す癖がある人は、前歯が咬んでいないことがあります。
口で呼吸する癖のある人や口がポカンと開いていることが多い人は、前歯が出でいることがあります。
歯を食いしばる癖のある人は、上下の前歯がたくさん重なったり、下の前歯が上の前歯の内側の歯茎に当たって痛くなることもあります。
舌・唇・咬む力は互いに影響しあって、良くも悪くも今の咬み合わせをつくる要因となっています。他に、睡眠時の無呼吸、いびきの原因が矯正治療のレントゲン検査でわかることもあります。
これらを改善することが、歯並びだけでなく体にも良い影響を与えるということは容易に想像できます。このような治療には、口腔外科や耳鼻咽喉科など他科との連携が必要になることもあります。
お口の中の広さや歯並びは、一人ひとり違います。子供の場合は仕上げ磨きも必要になります。さらに、矯正治療の装置が口の中に付きますと歯磨きは難しくなります。
そのため、個々のお口の状況に合わせた歯ブラシの選択や磨き方について丁寧に対応していきます。
また、虫歯のなりやすさを判断するカリエスリスクテストを実施し、よりきめ細かい指導に活かしていきます。
私自身の授乳の経験から、「母乳」が「お口の機能」を育てることを実感しました。これが、矯正歯科医の立場からの「子育て支援」をしようと思った原点です。
授乳から離乳食、完全食と変化すれば、お口の環境も、子供の反応も変わります。
年齢に応じた歯磨きはもちろん、食事(おやつ)に工夫が必要となることもあります。
「ちょっと"○○"が聞きたい」という要望に応えることができればと考えています。